建築家 永井 政光

日本の伝統や文化、大工技術を大切に

私は、要素を限界まで減らしシンプルさを極限まで突き詰めた建築(いわゆるLess is Moreの近代建築の思想を主軸とした建築)を目指すのではなく、また、海外風をコピーしたような建築や、一過性の流行をあえて追わないようにしています。

私は、あくまで日本が長い歴史の中で培ってきた伝統や文化、大工技術を主軸にし、その上で現代的な感性を加味したオリジナルな建築を目指していきたいと考えています。

Less is Moreを主軸としたアトリエ系、デザイン系設計事務所が多い中、永井政光建築設計事務所は日本のアトリエ系設計事務所の中では数少ない、日本の伝統や文化、大工技術を大切にした設計事務所です。 

経歴

1976年生まれ/愛知県 豊山町出身/A型/

中部大学工学部建築学科卒業/

オハイオ大学(アメリカ)短期留学  ※大学2年時/

民間設計事務所/

名工建設㈱設計部/

建築巡りの旅(6ヶ月間) ※名工建設退職後 /

矢作建設工業㈱設計部/

木組ゼミ ※最新の木造伝統構法の勉強会 3年間/

を経て

2008年2月 永井政光建築設計事務所設立

現在に至る

STORY

幼少期

1才7ヶ月。

小さい頃は、粘土遊びが大好きでした。小学生(志水小)の時は、近所の友達と野球、サッカー、ドロケイなどのでよく遊んでました。
また、図工や美術の授業が本当に大好きで、そのことが設計の道を志す、大きなきっかけとなりました。豊山中学時代は野球部に所属し野球に熱中しました。イチローとは残念ながら丁度入れ違いでしたが、当時から監督から色々とイチロー伝説を聞いていました。


大学時代

中部大学工学部建築学科に入学しました。
大学に入った頃にはすでに、仕事として設計を続けるなら、いつか独立したいと本気で思っていました。 
そのため、授業とは別に建築関係の本や、美術、経営、その他、色々な本をむさぼるように読んでいました。
また、美術部に在籍していたこともあって絵を描いたり、アコギ(アコースティックギター)に熱中したりもしました。

あと貴重な体験としては、アルバイトで貯めたお金で、アメリカのオハイオ大学に4ヶ月間の短期留学をしました。留学中の週末の休みを利用してNY、シカゴ、ワシントンなどに行って、数多くの名建築を観てきました。特に、シカゴのオークパークに行った際、建築家の巨匠であるフランク・ロイド・ライトが設計した家を実際に沢山見学することが出来たのが、私の大きな財産になっていると思っています。

大学卒業の直前には、格安の往復航空チケットと最小限の荷物を持って、憧れだったパリに1ヶ月間、単身で滞在したりもしました。その間、パリ郊外にある、建築家の巨匠ル・コルビュジェの最高傑作「サヴォア邸」を見学したり、ルーブル美術館やオルセー美術館、ポンピドゥーセンターやロダン美術館、ピカソ美術館などの質の高い美術に数多く接したり、パリの美しい街並みや、オペラ座の怪人で有名なパリオペラ座を始めとする様々な名建築を観ることができました。

グッゲンハイム美術館/フランク・ロイド・ライト設計
/アメリカ NY
※私が実際に撮影した写真です

サヴォア邸/ル・コルビュジェ設計/フランス ポワシー
※私が実際に撮影した写真です。

建築設計事務所 時代

主にデザイナー系の住宅の設計をしていました。仕事が終わるのは夜10時をまわるのが当たり前のハードな生活で、残業手当もつかず、大卒ではありえないような安月給でしたが、その当時は、”とにかく設計の実務をたくさん学びたい”という気持ちが強くて、傍から見ていたら大変そうに見えていたかも知れませんが、むしろ、実務の設計を大変多く学べているという実感があったので、特別に大きな苦痛は感じませんでした。

今から思い返しても、充実した下積み時代だったと思っています。

名工建設㈱ 設計部 時代

駅やオフィス、工場など、いろいろな用途の設計の仕事をさせて頂きましたが、一番多かったのは分譲マンションの設計でした。 外注の設計事務所に頼らずに、相当多くの図面を描かせて頂いたりして、かなり実力がUPでききた思います。 また、工事現場にも、本当に多く行く機会があったので、実際の生の現場についても、たくさん学ばせて頂きました。

矢作建設工業㈱ 設計部 時代

設計部の中でも、鉄骨造専門のチームで設計をしていました。大規模な建物が多く、一番印象深いのは、よく一流ホテルなんかで使われる某ベッドメーカーのマスター工場のコンペです。(なんと、延床面積約2万㎡!(約7000坪))基本計画や外観デザインなど、メインとして担当させて頂いて、受注もすることができました。おかげで、設計事務所開業後、そのマスター工場の実施設計をやらせて頂きました。

木組ゼミ(最先端の木造「伝統工法」の勉強会)参加

大学時代から、アメリカ的な家や、白いモダンで無国籍な家が量産されている日本の現状に疑問をいだいていました。自分で設計するなら木の家がいい、それも、日本の伝統や、高温多湿な日本の風土に合った、妥協のない、自分自身も本当に納得ができ、しかも現代の感性に合った家づくりがしたいと思っていました。

そこで名工建設時代にたまたま見つけたのが 「 木組ゼミ 」 でした。 現代の木組みの第一人者のお一人である松井郁夫先生が主催されており、3年間、月1回のペースで、東京まで、夜行バスに揺られて通い続けました。現代でも、金物に頼らず大工さんによる手刻みで木を加工して組み上げる「木組みの家」は、本当に出来るんだなぁ!と感動しながら、技術的なことや、理、論的なこと、そして日本の伝統という精神的なものも勉強させて頂きました。

★「木組ゼミ」で学んだことが、今の私の建築スタイルの原点だと思っています。

2008年 永井政光建築設計事務所 設立

/一級建築士事務所

仕事と平行して、「 木の家 」の勉強会に参加したり、建築や美術、自然を観に行ったりなど、日々勉強中です。特に建築は、日本だけでなく欧米をはじめとする海外のものや、伝統的なものからモダンで最新の建築まで、幅広く、極力現地に訪れて実際に生で見るようにしています。

四季のある日本の気候風土や、脈々と受け継がれてきた伝統的な日本建築の文化を大切にしながら、現代の感性を活かした、さらなる美しい日本の風景づくりに貢献すべく、「 とことんこだわりぬいていきたい! 」 と思っています。

受賞

NICHIHA SIDING AWARD 2018 入賞 「坪庭のある招き屋根の家」

講演会

永井政光 単独講演会「日本的なるもの」

愛知建築士会名古屋西支部主催 平成29年1月17日

建築家パネル展覧会

  • 2019 Meets 〜建築家と出逢う〜 vol.3 9/1〜9/8
    愛知建築士会 名古屋西支部主催
  • 2018 Meets 〜建築家と出逢う〜 vol.2 7/15〜7/22
    愛知建築士会 名古屋西支部主催
  • 2017 Meets 〜建築家と出逢う〜 vol.1 12/22〜12/24
    愛知建築士会 名古屋西支部主催

トークセッション

  • 建築家トークセッション「すくすく子育て、素敵な暮らし方!」(一社)北名古屋青年会議所主催 平成30年10月27日
    ※ 建築家として参加

メディア掲載

  •  「満点の家をつくりたい3東海の建築家とつくる家」
    雑誌掲載 平成30年4月30日
  • 「住まいの提案愛知」雑誌掲載 平成27年12月24日
  • 「愛知の建築」月刊誌掲載 第638号(平成26年2月号)
  • 産経新聞 掲載 平成25年12月27日朝刊
  • 「住む。」雑誌掲載 NO.48 平屋のすすめ
  • 「大人の名古屋」vol.13 暮らしたい街ランキング
    雑誌掲載