たまにエアコンを稼働させる程度で快適に・・・
M.O.様
我が家も完成より4年を経過し、5年目に突入しました。
新築にあたっては全く予定がありませんでしたが、南側に土地を購入して約1年経過した頃にいつまでも遊ばせて置くのはどうかとのことから、思い切って建て替えを決め、完成内覧会や近隣の家を色々見てきました。元の家はミサワホームでしたので、今回は工務店で木造建築をとのことから、そうした関連を主体に見学してきました。
永井さんと工務店の丸真さんとの関わりの最初は、内覧会の広告で丸真さん社長の家を見せていただいた時でした。外観的には、自分がこうしたいとまさに考えていた作りで、内装を見させていただき、そのほとんどが作り付けで材料も無垢材を使用されており好印象でしたが、予算的に厳しそうと思ったのが最初の印象でした。
この時の丸真さんの建築に関わる自信を持った受け答えと、宣伝をしない代わりにその費用を建築に当てており、大手が同じ仕様で建築した場合には、同じ金額ではできないと言われていたことが印象に残っています。この内覧会で見た丸太の梁は、印象に強く残り是非取り入れたいと考えていました。その後何件か内覧をさせていただき、建築をお願いするに至りました。
我が家の設計に関しては、これまで見てきた他社の内覧会や住宅情報などの資料から、取り入れたい仕様を永井さんに入れてもらうよう提案し、内装には概ねそれらを取り入れた設計を提案いただき、外観も希望であった大屋根で進めてもらい、細かい見直しはしていただきましたが、大きな手直しもなく最終が決まった点は設計していく中でご苦労かけたと思います。
永井さんは、人当たりが非常に穏やかで優しい印象です。こだわりもあると思いますが、何度も家にまで足を運んでもらい、いろいろと聞き入れてもらえたのは良かったです。風の流れ、断熱も考慮していただき、流石に昨年(20年夏)はエアコンをよく使いましたが、それまではひと夏で数えるほどしかエアコンを稼働させずに過ごせました。冬も、居間は20畳以上の広さがありますが、石油ストーブ1台がメインでたまにエアコンを稼働させる程度で済んでおり快適に過ごせています。
建設は、元の家のすぐ隣に建てたため、進行状況が毎日見れ、聞こえてきて着々と進んでいくのが楽しみでした。建設中よく覗いていましたが、一番印象に残っているのが、筋交いの厚さが4cmもあったことや、5寸柱を多く使用されていた点です。完成してからでは見ることができないところにも手を抜かずしっかりできていました。耐震性での安心感が印象に残ってます。施工中は、棟梁の遠藤さんが大工工事はほぼ一人で行っており、資材の運搬や持ち上げる時などの力を入れる声が聞こえ、腰など傷めないかなと心配した時もありました。遠藤さんといえば、こだわりの強い人だと印象が残ったのが建前の時に縁側の軒屋根の梁が加工されたものが気に入らなかったようで、その場で材料を丸真さんに準備してもらい当日に製材して載せ替えたことがあった点です。 素人的には、別にそのままでも問題ないと思ったくらいでしたが...
家の中のそれぞれの扉は、全て引き戸で設計されており家具などの配置に苦慮しないようになっておりありがたかったです。また、その扉の施工も傾きもなく閉じた時の密着感は、素晴らしいです。8寸の大黒柱と、丸太の梁の組み合わせ構造を見ていると、たまにここは本当に自分の家かなと思うときもあるくらいに、我が家の象徴になっています。壁紙職人さんもかなり腕が良い印象です。前の家では、壁紙の繋ぎのところに隙間が出始めたりめくれが出たり、浮きが出たりしていましたが、隅の仕上げもしっかりできており現時点問題がありません。造園の小池さんは、それぞれの植物の配置を他の家からや道からの視野など細かく調整しながら植え込みをして、配置の良いまとまった庭ができたと思います
M.O.様、お手紙どうもありがとうございます。あまりエアコンを使わずに快適に住まわれているようで本当によかったです。また、施工段階で、将来壁に隠れてしまうメインの構造材や筋交いの大きさも確認して頂いていて、その後の安心感につながっているようでよかったです。これからも、丸太梁や大黒柱のあるこの家で、ご家族の様々な物語が紡がれていくことを祈っています。
永井政光建築設計事務所 永井 政光