私たちが家を建てる上で大事にしたいことがありました。その時私たちが築８０年以上の祖母の家に住んでいたことが家造りにとても影響を与えたと思います。「木造住宅」「長く住み続けられる丈夫な家」「家相の良い家」「設計士さんや大工さんと直接お話して建てられる家」

永井さんに出会う前に何社も住宅会社を見学に行き、完成見学会に積極的に参加したり、図面を書いていただきました。しかし自分たちの思いにピッタリと合う住宅会社がなく決め手に欠けて迷っていました。そんな時にインターネットの検索で調べたときに出会ったのが永井政光建設設計事務所でした。ホームページを読み進めてみると１つ１つ丁寧に家造りへのこだわりが書かれており、大工さんと共に作りあげた家は立派な木材が使われ温かいぬくもりを感じました。永井さんにご連絡を取らせて頂いたときには迷っていた住宅会社にお断りの連絡をして永井政光建設設計事務所にお願いする気持ちでいました。

丸真ケンチクの渡邉さんのご自宅を見学に行った時に初めて永井さんにお会いしました。渡邉さんのご自宅を拝見させていただき改めて日本家屋の素晴らしさを感じ、日本の風土に合った丈夫な家を建てていただけると確信しました。また渡邉さんの自分が手をかけた木材に対する愛情を強く感じ、永井さんの穏やかな中にも芯のある人柄に惹かれました。

遠方な中、永井さんとの打合せは自宅でしていただきました。小さな子供のいる私たちにはとても助かりました。また家相の相談にも親身になりお話を何回も聞いていただき根気強く図面の修正を繰り返して頂けたことには感謝の気持ちでいっぱいです。このように設計士さんと直接何度も打合せが出来ることが何よりも心強かったです。

こうしてやり取りをしていく中で１つ１つ私たちの思い描いていたマイホームが図面となり、形になっていく過程は全て貴重な体験でした。細かい部分で選択に迷うこともありました。私たちの頭の中にはイメージ出来ていないことも設計士の永井さんにはより具体的にイメージ出来ていることも多く、迷った時にはいつも「永井さんはどう思いますか？」と聞いていました。永井さんの冷静なアドバイスに何度も助けていただき、永井さんのセンスや感性を信頼しいつもご意見を参考にさせていただいていました。

いくつか印象に残るエピソードはありますが、一番印象に残っているのは建前・上棟式です。棟梁の遠藤さんをはじめ多くの大工さんが来てくださり基礎の上にしっかりとした骨組みができて家の形が出来ていく様子は圧巻でした。上棟式も今では珍しく盛大にあげさせていただきました。そして夏の暑い時期に泊まり込みで家造りを毎日コツコツと進めてくださり、実際の現場で細かなところまでアドバイスを頂き、「私たちが住みやすい家」を真剣に考えながら建築してくれたと思います。

実際に家に住んでみて、日当たりもよく木のぬくもりを感じられ「家に住んでいる」というよりは「家と共に暮らしている」と感じます。これからも長く共に過ごしていきたいと思える家です。無垢の床は１年中子どもたちが裸足で過ごすのに快適で、リビングや和室の天井や職人さんの手作りの神棚や引き戸はいつ見ても美しく心と目を癒してくれます。

家造りをする上で大切な庭は作庭家の小池さんには１から庭をイメージしていただきました。細かな手入れの仕方や分からないことや困ったときには相談に乗っていただきました。庭のおかげで四季を感じることができ、庭で子どもたちが夏にはプールをしたり、セミ捕りをしたり、走り回ったり、縄跳びしたりと楽しく遊ぶことが出来ていています。その様子をリビングから見ている時間が幸せです。

個人の設計事務所であるため営業の担当の方ではなく家を設計する設計士さん、家の材料を造り家を建ててくれる大工さん、庭を造る作庭家さん、それぞれの職人さんと直接お話しできて、私たちの思いを言葉にして伝えることができました。永井政光建設設計事務所を通してこのようなご縁に恵まれたおかげで私たちの家が完成したと思います。

私たちはそれぞれの家族の生活や思いに寄り添い一緒に家造りを楽しんでくださる方々がいるから一生に一度の家造りを永井政光建設設計事務所にお願いして良かったと思います。

Ｋ．Ｗ．様、お手紙どうもありがとうございます。ハーブの植えられたお庭でお子様が楽しく遊ぶ様子や、日々のなにげない暮らしを楽しまれているようでよかったです。普段から家相は考慮してプランニングさせて頂いていたのですが、今まで以上に家相を解くのに難解なお家でした。その分、施主さまと一緒に試行錯誤しながら打ち合わせを重ね、作り上げていったことは私にとってもいい思い出です。その甲斐あって、きっとより神様のご加護が宿る家になったと思います。これからも、ご家族の様々な物語がこの家で紡がれていくことを祈っています。

永井政光建築設計事務所　永井 政光