布・暖簾
(仮称)瑞浪の家127

暖簾の魅力

暖簾には暖簾の良さがあり、独特の魅力があります。暖簾の魅力は何かといいますと、一つはゆるく仕切れるということです。建具で仕切ってしまいますと空間が良くも悪くも閉鎖的になりがちですが、布で仕切れば隣接した部屋どうしの空間的な繋がりが感じられます。魅力の二つ目は、光を通してくれるということです。障子ほどではありませんが、この写真のように、光を通す透け感というのは布独特の魅力だと思います。三つ目は素材感です。綿や麻といった自然素材でつくられた布は、自然素材の家とよく合います。布や暖簾独特の柔らかい生地感は、建具や漆喰では出せない、独特の魅力があります。

本来建具をつけるところをあえて暖簾にしてみるというのも、有力な考えの一つになることはよくあります。

居酒屋風のダイニング

この写真のダイニングは、あえてゆるく暖簾で仕切り、居酒屋風の空間になっています。透け感のある生地のため、中にいる人の気配は感じつつ、囲まれた包まれ感のある空間になっています。

キッチンと隣接していて、キッチンから直接食事を受け渡しできるダイニングになっています。

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