漆喰について
壁や天井は「100%自然素材」の天然の漆喰を使います。
意外に汚れにくく、かなり丈夫です。
「湿気を呼吸する」ので、「漆喰」や「国産の木」に包まれた空間は居心地抜群で、「シックハウスに安心」で健康的です。
※漆喰は水を加えるだけで固化するので、化学物質は全く含まれていません。
※漆喰とは別の一般的な塗り壁の材料は、「化学物質を混ぜて」壁に接着しやすくしているものが大半ですので、ご注意下さい。
無垢の木と漆喰
無垢の木と漆喰は、お互い純粋に自然素材なだけあって、相性抜群です。
百聞は一見にしかず。
ご興味のある方は、一度、私の事務所で手がけた、実際の家を見学することもできます。
お気軽にどうぞ。(笑)
”これだけは知っておきたい!”
~漆喰壁がよごれたら、どうするの?~
漆喰に付いた軽いよごれ
コーヒー牛乳の跡や、鉛筆の軽度の落書きなどの軽い汚れは、水を含んだ布(小さなタオルなど)で拭く(軽くこする)と綺麗になります。
※ 消しゴムでこすると、ある程度は綺麗にはなるのですが、完全には消えません。
※ 水拭きしても、消しゴムで擦っても、漆喰壁がボロボロとれるなどの支障は、一切ありませんので、ご安心下さい。
手垢系の汚れは、長い年月が経つと、クロスの汚れには感じられない良い味になります。
漆喰に付いた頑固なよごれ
こすりつけてしまった跡などの頑固なよごれは、目の細かい紙やすりでこすると綺麗になります。
丁寧にこすれば、こすった跡は、そんなに目立たなくなりますよ。
建築材料としては、神話の時代から接着剤として知られており、バベルの塔に関する記述に、「しっくいの代わりにアスファルトを得た」という記述が残っているそうです。
文献上ではなく、考古学的には世界最古の例は5000年前のエジプトとされています。
原始的な漆喰(ほぼ石灰)は日本では、部分的ですが、縄文時代後期、約4000年前の遺跡(千葉市、大膳野南貝塚)から発見されたものが2012年時点では国内最古とされています。
炉穴内部や周辺の床に厚さ1センチほどに塗り固められた状態で出土しており、玉川文化財研究所所長は、炉を封じる=住居を放棄する儀式に用いられたのではと考えを示し、この地の縄文人が独自に開発するも広まらなかったのだろうと推測しています。
のちに漆喰の製法が古墳期に大陸側から渡来し、古墳(高松塚古墳壁画等)などにも使われています。 また、多くの城郭の壁に使用されており、室町時代末(1565年)に信貴山城(奈良)を訪れた宣教師イスマン・ルイス・ダルメイダは、「今日までキリスト教国において見たことがなき甚だ白く光沢のある壁を塗りたり。
其の清潔にして白きこと、あたかも当日落成せしものの如く、教国に入りたるの感あり。外より此城を見れば甚だ心地よく、世界の大部分にかくの如く美麗なるものありと思はれず」と、所感を述べています。
他にも、この時代、西洋圏から鉄砲が伝来したため、漆喰にも防弾性が求められた結果、足利家が築いた中尾城では、漆喰に礫(こいし)を混ぜ込んで塗るといった対策も取られており、漆喰の城壁にも防御性を高めるための工夫がとられたようです。