込栓とは
込栓(こみせん)とは、構造材の柱(垂直方向の木)と梁(水平方向の木)を繋げる際に、固定するために挿す棒状の木のことです。
昔の伝統構法では込栓で柱梁を固定するのが標準だったのですが、戦後、住宅が大量生産される際にかすがいと呼ばれる大きなホチキスの芯のような金物で固定するやり方が一般的となりました。しかし、そのやり方では耐震上弱く、近年では別の仕口金物で固定するやり方が一般的となりました。
そんな中、当事務所では、伝統的な込栓にこだわった家づくりをしています。現代でも木の込栓で固定するやり方は建築基準法でも認められており、一定以上のの強度が確認されています。長い歴史の裏付けのあるやり方でもあり、大切にしたい構法の一つです。