土壁も得意です
一般的な断熱材を入れた仕様にするのか、土壁にするのかは、設計段階で相談しながら決めていきます。土壁の実績も多数あり、昔ながらの竹小舞と呼ばれる竹を編んだ下地をつくり、そこに土壁用の土をコテで塗り重ねていきます。土壁の仕様は一般的な断熱材を入れた仕様と比べると多少割高ですが、びっくりするような価格ではありません。工期は土を乾かす時間を十分に取りたいので、通常より2か月程は長くなると思って頂いた方がいいです。
土壁のメリット・デメリット
土壁にはメリットもありますが、デメリットもあります。
メリットは、土自体が呼吸するので湿気が壁内にこもることがないこと、土自体に断熱材程ではないにしてもそれなりに断熱性能がある(一般的な断熱材の1/3程度(ちなみにアルミは1/1000程度))ので、隙間風の心配のない現代の工法であればそれなりの断熱性能が確保できること、蓄熱性能があるので実際の断熱性能以上に室内は快適であること、解体後は土に還ること、法隆寺以前から伝わる正真正銘の日本の伝統技法であることなどが挙げられます。
デメリットは、建築費が多少高くなること、断熱性能が一般的な断熱材の1/3程度であること、工期が2か月程度長くなること、施工できる職人さんが少ないことなどが挙げられます。