永井さんと初めて会ったのは、かれこれ１０年以上前になると思います。今でもそうですが当時も物静かな⻘年でした。そんな彼と２回目にあったのは私の後輩が主催する異業種交流会の場でした。初めて出会ったときから建築設計士であることは知っていましたが異業種交流会で何度も彼の設計に対する思いを聞いて弊社の事務所を移設するときは彼に設計を頼もうと決めていました。

以前の弊社の事務所があった建物は木造で道幅の広い県道沿いに建っていることもあり、大きなトラックなどが通ると揺れるくらいでした。そんな建物でしたので大きな地震が来たら倒れるかも？という心配を常にしていたくらいです。現在、５７歳の私もですが１日のほとんどを事務所で過ごす家内はもっと心配であったと思います。そんな２人で営業している建築関係の小さな会社の事務所ですが「終の棲家」として弊社の鉄骨造の倉庫の中へ事務所を移設することにしました。もちろん設計は永井建築設計事務所さんへ。設計依頼をしたときは鉄骨造でお願いしましたが現場を見に来てもらうと鉄骨では難しいということになり、彼が最も得意とする木造建築でお願いすることに。

倉庫の中に建てる本当に本当に小さな事務所ですのでスペースは限られています。その中へトイレやミニキッチン、更に以前の事務所で大変、不具合を感じていた「収納」スペースも十分確保してほしいという無理難題を何度も打ち合わせを重ね、理想の事務所を設計してもらえました。

ナガイズムがいたるところに感じられる「木」の香りと目に優しい「杢」の色目は２年近くたっても褪せることなく全くストレスを感じずにデスクワークできています。今後も公私ともによろしくお願いします。ありがとうございました。

Ｋ．Ｋ．様、お手紙どうもありがとうございます。Ｋ．Ｋ．様は私が大変慕っている先輩でもありますので、少しでもお力になれたのであればとても嬉しいです。また、ストレスを感じることなくデスクワークが出来ているようで本当によかったです。限られたスペースの中で、既設の鉄骨梁を避けつつ最大限広い空間を確保するための解決策としても木造が最適だったと思います。この新事務所と共に、益々社業が発展することを祈っています。こちらこそ、今後とも公私ともにどうぞよろしくお願い致します。

永井政光建築設計事務所　永井 政光