野上の片流れ屋根の家
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“ワンルーム”のような一体空間

キッチンを包みこむ”ワンルーム”のような一体感のある室内空間の家です。それは居心地のいいコテージをひと廻り大きくしたような家と言ってもいいかもしれません。薪ストーブが空間を暖めてくれるだけでなく、各部屋が繋がって感じるので気持ち的にも暖かい感じがするような気がします。

かわいい子供部屋の引き戸

無垢のオリジナルの木の建具です。木のやさしい手触りや、見た目の木のぬくもり感はなかなかいいものです。仕上げには木質感がよく出る天然オイルを塗っています。オリジナルにデザインされた木製建具は、この建具に限らず昔ながらの建具屋さんにいつも作って頂いています。この建具は、ガラス部分にかわいいチェッカーガラスをはめ込んでみました。この建具の基本的なデザインの方向性はいわゆる洋風なのですが、伝統的な洋風ではあまり見かけない“引戸”仕様で、使いやすい建具になっています。

2階の廊下から、LDK全体を見下ろせます

自分の家のリビングを上からな見下ろす景色というのは、ある意味贅沢で気持ちのいいものです。この家は、2階の多目的コーナーのある廊下からLDK全体が見下ろせる間取りになっています。各部屋が一体感のある間取りになっているので、暮らしを彩る様々な音が空間全体に響きわたります。

薪ストーブのある暮らし

家の中心に薪ストーブが設置されています。薪ストーブは大きな空間を暖めるのに大変効果的で、尚且つ輻射熱により体の芯から暖めてくれてとても快適です。また、冬以外であってもストーブ自体に存在感があり、オブジェとしてもなかなかいいものです。毎年の煙突掃除や薪の入手など大変なことは多々ありますが、それに見合う価値は十分ありそうです。

豊かな空間をつくる片流れ屋根の家

片流れ屋根の家はプランの難易度は上がります。ですが、外観プロポーションが造形的になり、内部空間も上手に工夫すれば斜め天井を利用して空間を豊かにすることができます。この家も、斜め天井を有効的に活用したことにより、1階と2階の繋がりの感じられる、豊かな空間構成にすることができました。

建物概要

敷地面積 473.41㎡
延床面積 114.09㎡(34.5坪)
構造   木造二階建て
所在地  岐阜県八百津町
設計   永井政光建築設計事務所
施工   丸真ケンチク