• 2026年10月20日

三番目の目的地、ロンシャン礼拝堂(設計:ル・コルビュジエ)

ロンシャン礼拝堂(ル・コルビュジエ設計)

三番目の目的地、ロンシャン礼拝堂(設計:ル・コルビュジエ)

三番目の目的地、ロンシャン礼拝堂(設計:ル・コルビュジエ) 1024 683 愛知県で自然素材の家なら永井政光建築設計事務所

コルマールで一泊して、翌朝、今回の旅の一番の目的地であるロンシャン礼拝堂へ向かいました。そして無事、ロンシャン礼拝堂に辿り着くことができました。ただただ感動!期待通り素晴らしい建築でした。

ただ、この日も道中は色々ありました。

コルマールから電車でロンシャンに向かったのですが、乗り換え込みのチケットを購入し、乗り換えの駅に着いたら、なんと、すでに乗る予定の電車が出発してしまっていた…

仕方なく駅のチケット売り場で事情を伝え、次の電車の時刻を教えていただきましたが、到着予定時刻は予定時刻の1時間30分後。

そんなこんなでようやくロンシャン駅に辿り着いて、アーリーチェックインの予約をしていたホテルに着くとホテルの玄関に「closed」の看板が。予約していた時間のはずなのに…

せめてスーツケースだけでも預かっていただいた上でロンシャン礼拝堂に向かいたいのに誰もいない…ホテルの一般OPENの17時まで待っていたらロンシャン礼拝堂が閉まってしまう…

仕方なく悲痛な思いでお隣の民家に相談に行ったらおばあさんが出てくれました。ただ、英語が全くわからない方だったのでGoogle翻訳などを使い事情を説明したらホテルの窓口に電話をしてくれて、しばらくしたらホテルのすたが来てくれました。そして、ようやくスーツケースが預けられて無事ロンシャン礼拝堂に辿り着いたのでした。そういえば、以前、ル・トロネ修道院を訪れた時も似たような冷や汗ものの苦戦をしたなぁ…

30分以上かけて徒歩でロンシャン礼拝堂に向かう坂道を上り続け、ようやく辿り着いたら、欧米系の方だけでなく、若い日本人がたくさんいました。そのうちの一人の日本人と少しお話ししたのですが、今、建築系の大学院生で、卒業旅行で来ているとのこと。今回の旅で日本人にはほとんど会っていないのですが、こんな困難な場所であっても、名建築には集結するんですね。日本の今の若者もなかなかバイタリティーがあるなぁ。

学生の頃からずっと見たかったロンシャン礼拝堂。約2時間じっくり観たり、撮影したり、測ったりしながら浸るように滞在したのですが、本当に素晴らしかったです。

コルビュジェは、「私は信仰の奇跡を経験したことはないが、言葉では言い表せない空間の奇跡は何度も経験している」と言っています。僕にとっては、まさに今日の体験こそ「空間の奇跡」でした。

ロンシャン礼拝堂の外観ファサード(定番のアングル)
内部空間の全景
美しい陰影とステンドグラス
なにげにデザインされている階段
宿泊するホテルからロンシャン礼拝堂のある丘の眺め。丘の上に少し見える白い突起部分がロンシャン礼拝堂です。
ロンシャン礼拝堂へ向かう道中。ひたすら坂道を徒歩で登りました(しんどかった…)。
これから行かれる方は、車で行くことをおすすめします。

レーザー距離計が活躍してくれました!
 
【ロンシャン礼拝堂】
東側天井高さ:約7.8m〜9.0m
西側天井高さ:約4.8〜6.8m
 
東側壁内法:約13.6m
西側壁内法:約10.9m
 
天井高さ6mくらいかと思っていましたが、意外に高いんですね。
ロンシャン礼拝堂付近に飲食店が全く見当たらず(すごい田舎でした)、唯一あったパン屋さんで夕食用のパンとシードルをゲット。
 
CIDRE(シードル)はリンゴのお酒のことで、BRUT(ブリュット)は辛口という意味です。
 
このパン屋さんのキッシュが絶品でした。
シードルも辛口なだけあって、ビール感覚で美味しくいただけました。
方々から差し込まれる光による陰影が綺麗でした
実測すると、南側の壁は、なんと!3m以上の壁厚がありました
このアングルだと壁が厚いことがよく分かります
壁の堀が深いがゆえに、ステンドグラスの色彩が側壁に照らされていて綺麗です。
穴ごとに様々なステンドグラスが埋め込まれています
ステンドグラス廻りのディテール
3本ある塔のを見上げる
3本ある塔の一つを見上げる
3本ある塔の一つを見上げる
塔下部。上部から降り注ぐ光による陰影が幻想的
祭壇まわり
東側の外観(全景)
東側の外観(ディテール)。絵画のように美しい
東側の外観(ディテール)。幾何学的な
東側の外観(ディテール)
北東側の外観(ディテール)
北側の外観(全景)
ポルシェはケツといいますが、メインのファサードから約180°回転したこのアングル(ケツ?)も正面とは全く違う表情でかなり魅力的!

見る角度ごとに外観の表情が異なり、そのアングルで見ても美しかったです。

3本の塔の形状なかなかチャーミングです
この豚鼻のような突起物は、屋根の雨水の落とし口です。
当時、水を丘の上まで引くのが困難だったようで、雨水を有効活用することになったそうです。
 
特徴的な屋根形状が造形的な美を求めただけでなく、実用的な雨水の再利用も満たすための形状だなんて、コルビュジェさんさすがです。
縦に彫り込まれている、壁を視覚的に分節するための大きな目地(溝)は、約w120mm×d180mmでした
南側外観の外壁1
南側外観の外壁2
外壁の質感
東側外観のディテール
北側に設けられた
西側にある、雨水をためるための貯水場