今回の旅は、フランス東部の北端に位置するストラスブールから南端に位置するマルセイユまでの、南北を高速鉄道で縦断する旅となりました。そして、マルセイユを訪れた最大の目的、それはル・コルビュジエが設計したユニテ・ダビタシオンを観ることです。
ラトゥーレット修道院と同様に、ユニテ・ダビタシオンも見学ツアーを予約していたので、共用部や住戸内、屋上などもじっくり観させていただきました。ユニテ・ダビタシオンは集合住宅をメインにレストランやショップなどの複合用途集まった建築で、当時はとても珍しく注目を集めていました。竣工して70年以上経った現在でも人気住宅のようで、理念と実用が両立されていて素晴らしいと思いました。
ピロティの効果を実感することができました。住戸空間も普通に住んでみたいと思える豊かな空間になっていました。そして、ブリーズ・ソレイユと呼ばれる縦格子のような日除けも、外観と室内空間の両方から見ることができました。デザイン的にも重要な役割を果たしていますし、室内の共用空間からも、日照を抑えつつも、海を見るのにちょうど邪魔にならない、絶妙な角度に調整されていました。そして、地中海の見える屋上も心地いい空間で、ちょうど住人さんたち8人くらいがダンスの練習で使っていました。
今回の旅で、コルビュジエの主要な建築3つをじっくり観ることができました。学生時代は、コルビュジエはただただ雲の上の存在でしたが、それから20年近く設計の実務を続けた上であらためてコルビュジエの建築を観ると、コルビュジエと会話をするわけではありませんが、設計意図や建築に込められたコルビュジエの考えや意思を少なからず感じることができたように思います。
今回の旅でコルビュジエを中心に様々な建築を観ることができ、以前よりも建築に対する理解が深まったような気がします。







日除けの機能もたせつつ、ちょうど美しい海が見えるように角度調整されている

かなり薄く奥行が深い日除けによって、外観にいいアクセントを与えている

実際に体感すると、想像以上の住み心地の良さと広葉樹主体の質感の高さで、一度住んでみたいと思いました








海が綺麗






手摺のデザイン面白い



一説には船の煙突をイメージしたと言われています




