新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
それにしても、こんなに感動的で、こんなに美しいものをみたのは人生で本当に初めてです。
1月4日(水)に、毎年恒例の伊勢神宮に初詣に行ってきました。ただ一つ、いつもと趣向を変えたのは、早朝3時30分に家を出たことです。それは、内宮の五十鈴川の手前の鳥居で、日の出を拝むためです。
いつもと全く違う雰囲気の、清浄で暗く静まった外宮を6時00分ころお参りした後、足早に内宮に向かいました。6時50分ころ、真っ暗なおかげ横丁を足早に横切り、目的地の鳥居前に着きました。
まさに雲一つない、美しい晴天。不思議と私は、大事な時にはいつも天気運に恵まれます。
鳥居前では、85mmの単焦点レンズをつけたカメラしか持ってきていなかったので、まず最適そうな距離を確認。そして、鳥居のど真ん中(ど芯)を手前の鳥居と奥の鳥居、そして中央の木製看板から割り出し、左右の立ち位置を調整。スタンバイが完了した後、日の出を40分程ひたすら待ちました。はたして1月4日の今日、つまりほぼ元旦の日に、鳥居のど真ん中に日の出が現れるのだろうか。もし現れたら感動的だな、と淡い期待を込めながら…
徐々に明るくなった明るい位置は鳥居よりだいぶ北の方。やっぱりある程度の誤差はあるのかな、と思っていました。そしてついに日の出の瞬間。
なんと、信じられないくらいの精度の、鳥居の正確な「ど芯」にお日様が顔を出しました。影になった鳥居の輪郭に切り取られた朝日が眩しくて、神々しくて、本当に神秘的な瞬間でした。そして数分後。さらに日が昇り、目の前が眩しい光で包まれました。まさにこのことを「恍惚」と表現したらいいのでしょうか…
添付した写真は、全て色補正、色編集なしの撮って出しです。本当にかけがえのない瞬間に立ち会えました。内宮のその後の正殿までの道中も、朝の光が神々しい景色を生み出していました。是非このブログをご覧になった皆さまにも、日の出の瞬間を内宮の鳥居前で見られることをおすすめします。
あらためて日本の先人に尊敬の念を抱きつつ、これだけ感動できたのは、自然が主で人工物(建築物や工作物)が従だったからなのではないだろうかと思ったり…色々考えてさせられる1日になりました。
何かの節目には、無性に海が恋しくなります